ミネソタ州セントポールのダウンタウンにあるオードウェイ・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ(Ordway Center for the Performing Arts)は、1,900席のMusic Theaterに新しいMeyer Sound LEOPARDシステムを導入しました。機材納入はイリノイ州レイクフォレストに拠点を置く、TC Furlong Inc.が担当しました。
オードウェイは、ブロードウェイ作品、オペラ、コンサート、ダンス、コメディ、教育プログラム、地域イベントなどを上演し、ツインシティ(ミネアポリス・セントポール都市圏)の文化拠点として機能しています。今回のMusic Theaterの改修は、2024年に1,100席のConcert Hallへ導入されたMeyer Sound LINAシステムに続くものであり、2つの主要な公演スペースにおいて、同センターがMeyer Soundのシステムへの更新を継続していることを示しています。
現代の多様な公演に対応するシステム
本来ブロードウェイやオペラ用に設計されたMusic Theaterですが、現在はツアーミュージカルや拡声演出を伴うコンサートから、高度なサウンドデザインを要する現代作品まで、より幅広く複雑な演目に対応しています。
新しいシステムは、L/C/R(左・中央・右)に配置された48台のLEOPARDラインアレイ・エレメントを中心に構成されています。低域の補強として、フライングされた6台の2100-LFC低域コントロール・エレメントが使用されており、さらに追加の低音効果が必要な公演向けには、ステージ両脇に3台ずつカーディオイド配置できる6台の700-HPサブウーファーが配備されています。
また、ULTRA-X40(インフィル)、ULTRA-X22(ボックスフィル)、UPM-1P(フロントフィルおよびアンダーバルコニーフィル)によって主要な座席エリアへのカバーエリアを拡張しており、システムのプロセッシングと制御はGalileo GALAXY 816ネットワークプラットフォームが担っています。
Meyer Soundおよびオードウェイチームとの協力のもと設計されたLEOPARDシステムは、劇場としての空間の特性を損なわずに、Music Theaterに必要なカバーエリア、明瞭度、そして柔軟性を提供するために選定されました。
TC Furlong Inc.の創業者であるTC・ファーロング(TC Furlong)氏は次のように語っています。「LEOPARDはこのホールにとって間違いなく正しい選択でした。空間に適した規模感を保ちながら、Music Theaterが必要とするスケール感と一貫性をもたらしてくれます」
すべての座席が「スウィートスポット」に
オードウェイ・シアターのサウンドチーフであるジェームズ・グラリアン(James Gralian)氏は、この改修によって劇場全体での音の伝わり方が劇的に改善されたと語ります。「以前のシステムも、カバーエリア自体に問題があったわけではありません」と彼は言います。「課題は『一貫性』でした。ある座席に合わせて調整を行っても、5〜6席隣に移動するだけで、また別の形で問題が生じていたのです。ラインアレイ・システムを導入したことで、どの席でもリスニング体験が非常に滑らかで一貫したものになりました」
その一貫性は、すでにMusic Theater上演される作品に大きな違いをもたらしています。
「センターアレイが必要なカバーエリアをしっかりと満たしてくれるため、多くの問題が解決します」とグラリアン氏は付け加えます。「MAPP 3Dのデータを送ってこちらのシステム構成を提示すると、ほとんどの場合、『このセットアップのまま行きます』と言ってもらえます」
ホールに合わせた音響調整
設置完了後、Meyer SoundとTC Furlongはグラリアン氏およびオードウェイチームと協力し、Music Theaterの幅広い演目に対応できるようシステムの最適化を行いました。
「私は常に、先入観のない『新鮮な耳』で現場に入るようにしています」とファーロング氏は語ります。「座席を一つひとつ移動しながら音を聴き、微調整を行いました。作業が終わる頃には、全員が非常に満足していました」
オードウェイの施設運営および制作担当副社長であるアンディ・ルフト(Andy Luft)氏にとって、このシステムは乗り込みのプロダクションに対して重要なメッセージを発信していると言います。「スタッフが劇場に入ってきた際、フルラインアレイ・システムが備わっているのを見ると、私たちが本気で取り組んでいることを理解してくれます。『これなら大丈夫だ』と安心してもらえるのです」
オードウェイの社長兼CEOであるクリス・ハリントン(Chris Harrington)氏にとって、この投資は最終的にアーティストと観客とのつながりを深めるためのものです。
「音響は、パフォーマンスをリアルタイムで共有されているものと感じさせる要素の一つです。今回の投資により、Music Theaterはアーティストのニーズに応えつつ、観客が期待し享受すべき優れたオードウェイの体験を提供できるようになります」















